Xperia 活用ガイドブックにインタビュー記事が載りました

発売中の Xperia活用ガイドブックに OpenStreetMap についてのインタビュー記事が載りました。

Xperia はドコモから発売されているスマートフォンです。
OpenStreetMap は自由に地図を作るプロジェクトです。

インタビュー記事の内容

■ OpenStreetMap 利用者インタビュー

地図サービスの新たな試みである OpenStreetMap プロジェクトは Xperia の新しい可能性を示してくれる。

■ OSM について詳しい教えてください

OSM は、2004年にイギリスで生まれた自由に地図を作るプロジェクトです。
本場のロンドンでは、商用地図サービスを上回る精度の地図ができています。
日本でも2008年から活動が始まりましたが、まだまだ白地図に近い状態で、実用レベ
ルとは言えません。
しかし言い換えれば、新たな地図を作るということは、新雪に自分が最初に足跡を残すような感覚に近い行為です。
それが最大の醍醐味であり、モチベーションと言えます。

■ 地図を作るうえで Xperia が有利な点は

GPSのログを取りながら街を歩き回る場合、「ここは公園」「ここはバス停」といった情報を、メモや写真に残します。
Xperia なら、撮影した写真に位置情報を付加することができるため、撮影時刻と撮影場所が記録に残ります。
また、「Evernote」などのデータを共有できるアプリを使えば、メモや写真の整理にも役立ちます。
現時点では Andorid 単体で OSM の編集はできませんが、編集可能な Android アプリも開発されつつあります。
Xperia だけで OSM を作れる日も、そう遠い未来ではありません。

■ 今後、OSMはどのように活用されるでしょうか

日本で OSM を使って地図を作成しているのは、数百人程度と思われます。
しかし、Xperia のような端末を持つ人が増えれば、地図を作成する人も増えるでしょう。
そうなれば、日本でもロンドンのように精度の高い地図が作られるかもしれません。
また、OSM は自由に地図を作るプロジェクトという側面から、災害などで地形が変わっ
たり、道がなくなったりしたときに威力を発揮します。
実際、2010年1月のハイチ地震では、世界中の人が集まって災害後の地図を作りました。
そういった面での活用もどんどん進むと思います。

記事の補足

OSMや地図関係の Android アプリの紹介

◎ My Tracks

GPS ロガーとして最適。
歩きながら、トレースが確認できる。
ログ・ファイルは KML形式(GoogleMap用) / GPX形式(OSM用) の両方に対応。
地図の表示は GoogleMap のみ
Gmailのアカウントが登録されていると、GoogleMapのマイマップへの投稿(アップロード)ができる。
OSM への投稿は、PC経由。

○ OSM Droid

OSM の地図を表示する

○ Maverick

地図の表示は OSM(デフォルト) / GoogleMap / Bing
GPS ロガー機能あり。
ログ・ファイルは KML形式のみ
GPS Site ( http://www.gpsies.com/ ) へのアップロードができる。
高機能だが、有償 3ユーロ(約300円) なのが残念

× OSM Track

GDD / Xpeia では動作せず
トレースと連動して、写真、音声メモ、テキストメモが取れるようなので、今後に期待

× Vespucci (OSM Editer)

GDD / Xpeia では動作せず
OSM の編集ができるようなので、今後に期待

× Map Droyd

GDD / Xpeia では動作せず